日本の家は平均26年で建て替えるといわれています。アメリカの家は44年、イギリスにいたっては75年という統計データあり、日本の住宅は欧米諸国にくらべてかなり短命であるといえます。
これは、戦後のモノ不足に起因し、「モノ」を持っているということが重要視されていた時代に培われたと言われています。つまり、質より量の時代、住宅もモノのひとつにすぎず、短サイクルでたくさんの家が建てられては壊されるといった状況が長きにわたり続きました。
こうした傾向を俗に「スクラップ&ビルド型」といいます。
欧米諸国の考え方は良いモノを長く使う、今だけではなく先を見越してモノを創るという「ストック型」です。
家に関しても同様の思想をもち、大切に住むことで廃材(産業廃棄物)を生むこともなく、自然にダメージをあたえないといった理想的な考え方です。結果、耐久性のある建造物が必然的に生み出されてきました。このような「家は世代を超えて長い間大切に住むことが重要」とされる欧米人の思想に感銘を受け誕生したのが「ベセル」です。
質より量といったような見せかけの豊かさではなく、本当の豊かさとは何かを考えなくてはならない時期がやってきました。
私どもは、目新しいものを次々と生み出すことが真の豊かさではないと考えます。ゴミ問題、化学物質汚染問題、シックハウスなど豊かさをはきちがえた結果様々な問題を生んできたのではないでしょうか。
ベセルは世代を超えて住んでいただけるよう、災害にも強く、安全で、家族の変化に合わせて家も変化できるという可変性までも備えた「ストック型」の思想をもつ住宅です。家族の生活に合った空間で安全に快適に長く住んでいただくために、これからも豊かな生活空間を追求、ご提案していきます。