私たち人間の精神状態が安定しているときは1/fと呼ばれる45度の傾きをもつ「ゆらぎ」のリズムに乗って生命を保っています。私たちが普段なにげなく目にする木目も実は人間の生理機能と同じ「ゆらぎ」を持っています。
この「ゆらぎ」という微妙に差を生じて決して同一とならない“自然のデザイン”が人間の心に安らぎを与え、毎日の暮らしをより快適なものとしてくれるのです。
快適な住宅に欠かせない条件として「断熱性の高さ」があげられます。木の熱伝導率は、約0.13w/m℃でコンクリートの約14倍、鉄の約350倍の断熱性能があるため、触れた時に暖かい感じがするのです。
また、木は室内に湿気の多い場合は、湿気を吸収し、乾燥している場合には、湿気を放出する「調湿作用」や、紫外線を吸収する作用ももっています。
人にやさしい快適な環境は木のもつ特性により生み出されるのです。
スチール造、コンクリート造、木造の3つの建造物では、スチール造が木造の1.74倍、コンクリート造が木造の2.15倍多く大気汚染物質を発生します。
また、地球温暖化問題が大きくとりだたされている中で、21世紀のマテリアルとして改めて注目されているのが木材です。木は建築資材製造に要するエネルギーが極めて少ないだけでなく、二酸化炭素を吸収し、しかも容易に再生する資源です。