個人主義的な風潮が強まっていた当時の日本では、部屋を完全に仕切り、遮音性や気密性にすぐれたドアをつけることで、リビングは次第に空洞化していきました。
ところがアメリカの住宅は、私たちの想像する個人主義の住宅ではありませんでした。プライベートの
空間は仕切られているのですが、それ以外の空間には不必要な仕切りやドアはありませんでした。そこにあったのは家族みんながいつでも気軽に繋がれるダイナミックな大空間だったのです。私たちは、アメリカの住宅の中で日本の家族がつながりを取り戻す方法を学びました。
家族をつなげる大空間。べセルの原点はここにあります。
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